広島経済大学
メディアビジネス学部学部長
北野 尚人
第46回広島広告制作賞は、2025年4月20日に中国新聞社で審査会を行った。今回の応募総数は昨年度より5作品増えた141作品で、内訳は、新聞・雑誌広告17作品、電波広告47作品、SP広告31作品、インターネット広告10作品、ウェブ動画広告19作品、屋外広告17作品であった。
2025年は5名で審査を行った。特別審査員には、現役のクリエイターとして東京で活躍されている東北新社元社長でCMディレクターの「なかじましんや氏」をお招きし、広島広告協会の平野理事長にも新たにご担当頂いた。審査員の皆様の忌憚のない的確なご意見に関して、感謝を申し上げたい。
また今回から、3部以上に同一テーマで出品している作品を総合的に審査する「キャンペーン賞」と、次世代の広島の広告界を担う35歳以下の制作者を表彰する「U35クリエイター賞」が新たに設定された。
いずれの応募作品も力作揃いで、特に多くのエントリーがあった部門では、審査員間で評価の分かれる事もあり、難しい審査となった。
最後に、広島広告制作会社賞に応募いただいた広告主・媒体社・広告会社・制作会社の皆様の熱意と努力に敬意を表するとともに、広島の広告業界が今後益々発展することを祈念して総評としたい。

講評 府中市発のハンドメイドシューズ「スピングルカンパニー」の新聞広告で、シンプルなデザインとコピーによって見る人の目を引く優れた商品広告である。「であい」というメインコピーには企業広告のニュアンスも含まれており、奥行きの深い印象的で好感の持てる広告表現となっている。(北野 尚人)
「シンプル」でありながら「おしゃれ」という印象を受けた。広告スペースが広いと、ついあれもこれもと情報を詰め込みたくなってしまうが、この広告はそこをぐっと我慢し、無駄を徹底的に省いたデザインになっている。それが逆に商品のブランド力を高めるとともに、会社の品質に対する自信を感じさせる。この広告を見た人は、きっと「センスの良い人が履いているんだろうな」「どこで買えるんだろう」「どんな履き心地なんだろう」と想像力を掻き立てられるはず。私もその一人で、思わず一足購入してしまった。商品の魅力を最大限に引き出す、非常に洗練された広告だと感じた。(平野 公穏)
金賞の「であい」は素晴らしかったです。新聞広告というのは記事を読み進める中でふと目にとまる、というまさに「であい」によって成立するもの。良い出会いは良いコミュニケーションを作ります。商品を作るクライアントの思いが、不意に「であった」方にとてもよく伝わるシンプルでグラフィックのセンスの高い力のあるクリエイティブでした。(なかじま しんや)